DVD-映画論

ようこそ!新旧の映画&DVDの批評や感想を、ポン太がマイペースに書いています。
(ネタバレあり)ちょっと辛口かも。

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「SNOW ANGELS」

SNOW ANGELS
スノーエンジェル

原題       SNOW ANGELS
製作国      アメリカ
初公開年度   2007年(未公開)
上映時間    107分
ジャンル      ドラマ
注意       字幕のみ

監督     デヴィッド・ゴードン・グリーン
出演者   ケイト・ベッキンセイル(アニー) エイミー・セダリス(バーブ)
        サム・ロックウェル(グレン) マイケル・アンガラノ(アーサー)
        オリヴィア・サールビー(ライラ) ニッキー・カット(ネイト)etc・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・あらすじ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
アーサーは高校のマーチング・バンドでトロンボーンを吹き、学校のない時は地元の中華料理屋でアルバイトしている平凡な高校生。そんなアーサーが恋に落ちる。相手は利発でキュートな転校生のライラ。ライラもアーサーを意識しているのは間違いないのだが、彼のアルバイト先の同僚でありベビーシッターでもあったアニーが、高校時代の恋人と結婚し失敗しているのを目の当たりにしているため、どうしても自分の気持ちに素直になれない。そんな時、ある事件が起き・・・。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

自己評価度   ★★★★☆ 4つ星


スチュアート・オナンの同名小説を映画化したもの。劇場未公開作品でありながらにして完成度の高い作品。「最高の作品!」と絶賛までされている。字幕のみで、少々過激なシーンもあるので大人向けに作られていると言ってもいいかもしれない。

最初はタイトルからして、ほのぼのした家族ドラマの作品かと思っていたが、けっこう初っ端から裏切られた。複雑な人間関係を理解するまで時間がかかったけれど、理解するとドロドロした人間模様など、はっきり見えてきてそれからはドキドキしっぱなしであった。ただ、最初は主要な人がどれなのかよく分からず混乱してしまった。

少々エロい表現が、割とストレートに口に出されている。言葉使いも少々悪い(チャイナ=野蛮人)など。R-15まではいかないが、高校生の攻撃性をぎりぎりまで出していると思う。

説明文を見るとアーサーが主人公かと思いきや、これには主人公が存在しない。おそらく誰にも感情移入できないだろう。途中からアーサーでなく、同僚のアニーを中心に物語は進んでいく。

アニーはシングルマザーで、元夫であるグレンに復縁を求められて困っていた。子供の名前はタラ。可愛い女の子で、おそらく題名の「スノーエンジェル」は彼女のことでないかと思われる。(もしかしたら・・・元夫かもしれないが・・・)

元夫のグレンはクリスチャンでありながら、飲んだくれていた。要するに、正しいクリスチャンではなくただのキリスト教を自分の都合のいいように解釈した人という事。キリスト教ではお酒は飲んでも呑まれる事は許していない。この点で、自分で都合のいいように解釈している類であることが伺える。ちなみに、煙草も駄目。

自分勝手で弱くて思い込みも激しく、定職に着かない元夫・・・。人の気持ちを考えず、自分をまともに評価できず、アニーに幾度となく復縁を迫って、断られていた。しかもしつこいので、かなり酷い言われようで追い払われていた。これが彼は許せなかったみたいで、「許そうとしているのにアニーが許さしてくれない。」と言い、アニーの不倫相手は寛大に許すという行動に出た。(単に、腕っぷしでは敵わなかったというのもあるかもしれないが。)

途中までぼ~っと観ていたけれど、娘がいなくなった辺りから目が離せなくなった。おそらくグレンは、許せなったのにさらに追い討ちをかけられたんだと思う。どうしょうもないと思ったのか・・・もう元の家族には戻れないのが悲しかったのか・・・罪が深すぎると思ってしまったのか。

観終わってからもしばらく余韻が残り、印象的だったシーンが幾度となくよみがえってきた。湖で見つけるシーン。アニーを許したバーブ。「いいわ」と言うアニー。色んな部分が深く、人間の心情をよく映し出していた。特に裏切ったのに駆けつけてくれたバーブが優しくて感動してしまった。

細かいところまで手も抜いていなくて歓心しきりだった。壁を殴るシーンがあったのだけど、忘れてだいぶ後のシーンで手がぼろぼろだったり、額の傷がだんだん治ってきていたり。信仰心の厚いグレンの狂気がところどころで垣間見えるように作ってあったし。

ちなみに、足を洗うのは、キリスト教ではこれから食事する人などに他者が足を洗ってあげる事からきていると思われる。清い場所に行くのに、洗おうと思ったのか・・・。あと、肝心なことだけど「自殺」は最大の禁忌とされている。だから余程追い詰められていたのか、気が狂っていたのかという微妙なところ。ポン太は「もともと」気が狂っていたと予想したけれど・・・。

家族とは何か、人は根本的には変わらないのか、考えさせられた。本当に危機的な状況に陥り、狂気に取り付かれた人間は、どういう行動をとるのか・・・。その状況に落ちてみないと分からないかもしれない。これは気が狂った自称クリスチャンが取った行動だけれど、そう珍しくない事件だと思った。小さい狂気なら誰しもにあるものだから。
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テーマ:映画レビュー - ジャンル:映画

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