DVD-映画論

ようこそ!新旧の映画&DVDの批評や感想を、ポン太がマイペースに書いています。
(ネタバレあり)ちょっと辛口かも。

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「モーツァルトとクジラ」

モーツァルトとクジラ
モーツァルトとクジラ
原題       MOZART AND THE WHALE
製作国      アメリカ
初公開年度   2007年
上映時間    94分
ジャンル     ラヴ・ストーリー


監督    ペッター・ネス
出演者   ジョシュ・ハートネット(ドナルド)  ゲイリー・コール(ウォーレス)
        ラダ・ミッチェル(イザベル)     シーラ・ケリー(ジャニス)
        ジョン・キャロル・リンチ(グレゴリー)etc・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・あらすじ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
一見普通の青年ドナルド。しかし、彼はアスペルガー症候群という障害を抱え、数字に関しては天才的な才能を持っていたが、数字に固執するあまり平穏な日常生活を営むことが出来ずにいた。それでも同じような障害を持つ仲間たちとサポートグループをつくり定期的に集会を開くなど、社会に適応できる力を付けようとがんばっていた。そこに新たなメンバーとして美容師のイザベラが参加する。思ったことをそのまま口にしてしまう自由奔放な彼女は、ドナルドとはまるで正反対の性格ながら、やはり同じように悩みを抱えていた。ドナルドはそんな彼女にたちまち魅了され、一方のイザベラも誠実なドナルドに好意を抱くようになるのだが・・・。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

自己評価度  ★★★☆☆ 3つ星


脚本は「レインマン」を手がけたロン・バス、ノルウェー人監督ペッター・ネスが映画化。本作のモデル、ジェリー・ニューポートも監修に参加。主演は「パール・ハーバー」「ブラックホーク・ダウン」の人気俳優ジョシュ・ハートネットと「フォーン・ブース」「メリンダとメリンダ」「サイレントヒル」のラダ・ミッチェル。

アスペルガー症候群(アスペルガー障害)を扱った数少ない希少な映画。まだあまり認知されていないこの障害を、世に知らせるいいきっかけになったかもしれない。しかし、あまり障害については深く掘り下げてはいない。入り込みやすくするためかもしれないが・・・。

全く知識がない人にとっては、最初とっつきにくいかもしれない。何をしているのか、何を言ってるのかさっぱり分からないかもしれない。アスペルガー症候群というのは、知的障害はないのだが、一種の発達障害と捉えられていて、主な症状としては「対人関係の障害」「他者の気持ちの推測力の欠如」など、心の理論の障害が原因の一つとして考えられている。よって、他者との関係がうまく築けない、という悩みを抱えていることが多い。ドナルドとイザベルも同じ悩みを抱えていて、だからこそ出会ったと言えるかもしれない。

ドナルドがタクシーをぶつけてしまうところから、物語は始まる。自らが立ち上げたグループセミナーの集まりでイジー(イザベル)と出会い、天真爛漫な彼女に惹かれていく。二人共、行動や考えがいまいち読めないので、どうなるか先が読めないのが良かった。

ただ、ドナルドはともかくイザベルは、「ちょっと陽気な女の人」というだけの印象を受けた。障害という障害をあまり前面に出していなかったからかもしれないが・・・。明るく陽気な彼女で魅力的だったので、もう少しキャラをひねって欲しかった。

手探りで初々しく始まっていく二人の恋愛は、淡い初恋みたいだった。「何を考えているんだろう?」「どうしたらいいんだろう?」「何をしたらいいんだろう?」まったく相手が分からない・・・読めないで相手を傷つけてしまう。・・・傷つけたくないのに。

そしてドナルドが再就職し同棲し始めたころ、彼の上司を招くディナーで、とうとう二人は喧嘩でしてしまう。

普通を願い普通に見られたい、ドナルド。
障害を障害として受け入れている、イザベル。

根本的に違う考えでの二人がやっていくのは無理があり・・・結果、喧嘩別れみたいになってしまった。どちらの気持ちも分かるような気がする。ドナルドの想いは障害者にかかわらず、多少持ち合わせているものだ。「理想でいたい」「変に思われたくない」「普通でありたい」。でも悲しいことに、障害がその想いをさらに困難にさせてしまっている。

一方、イザベルはありのままを受け容れている。

「あなたの個性が魅力的なの」と、障害までも愛してることを最初から告げている。そして、イザベルに対しても「普通」を要求したドナルドに怒った。要するに、「あなたもそのままのあたしを愛してよ!」という事だと思う。受け容れられてない、障害を持った「私」を恥ずかしいと思っていることに対して傷つき怒ったんだろう。

そして、それでも結婚を迫るドナルドにブチぎれて別れてしまったが、ちょっと「そこまでか?」と思ってしまった。「電話してこないで!」と言うイザベルに、素直に「電話しない」を実行するドナルドが可愛い。「もう電話しない、という電話をしたくてたまらなかった」と言うドナルドは、とても「らしく」て面白かった。

でも、結婚を唯一無二のものとして捉えていたから結婚を断ったのだろうか?・・・いまひとつ理解できなかった。彼女の怒りのラインが、すごく難しかった。「未来は約束できない」と真剣に悩んでいた彼女、ものすごく根は真面目なのかもしれない。こういうところに、ドナルドは惹かれたのかも。

恋愛を頑張ってる人や、上手くいかなくて悩んでる人、初恋をしている人へ・・・。
大事なのは、「不器用でも愛してる」ってことを教えてくれる、そんな作品だと思いました。
障害云々抜きでも十分楽しめると思います。
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テーマ:洋画 - ジャンル:映画

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