DVD-映画論

ようこそ!新旧の映画&DVDの批評や感想を、ポン太がマイペースに書いています。
(ネタバレあり)ちょっと辛口かも。

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「スカイ・クロラ」

  スカイ・クロラ  The Sky Crawlers
スカイ・クロラ The Sky Crawlers
原題     The Sky Crawlers
製作国    日本
製作年度  2008年
上映時間  121分
ジャンル   アニメーション/SF

監督  押井守
声優  菊井凜子(草薙水素)  加瀬亮(函南優一)  
     谷原章介(土岐野尚文) 山口愛(草薙瑞季)
     平川大輔(湯田川亜伊豆・合原) etc・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・あらすじ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
現代に酷似したもう一つの世界。平和を享受する人々は“ショーとしての戦争”を求め、それがビジネスとして成り立つ世界となっていた。そんな中、戦争請負会社に所属する戦闘機パイロット、函南優一はヨーロッパの前線基地に配属される。しかし、彼にはこの基地に赴任する前の記憶がなく、分かっているのは自分が思春期の姿で成長をやめ、空で死なない限り生き続ける宿命にある“キルドレ”であることと、戦闘機の操縦法だけだった。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


自己評価度  ★★★☆☆  3つ星


“キルドレ”と呼ばれる永遠に歳を取らない子どもたちの戦いと、切ない愛のドラマを描くアニメーション大作。世界中に影響を与え続ける「攻殻機動隊」の世界的クリエイター、押井守がアニメーション映画としては4年ぶりに監督を務め、森博嗣による全5巻完結の大人気シリーズの第1巻を映画化した。“真実の希望”をテーマとしているらしい。

会話にボリュームを合わせると、戦闘シーンなどが爆音、逆にすると全く聞き取れないので、とても困った・・・。結局、声優が大したことないし声を張らないものなので、日本語字幕を付けて観ることに。すると、「ドアを閉める音」や「拍手する音」「ため息を吐く音」まで書かれており、興ざめする結果に。でも、何言ってるのか分からないので渋々字幕入りにすることに。・・・なんでこんな事に?製作者は、作った後にこれを観なかったとしか思えない。ちなみに、劇場版字幕は英語のみ字幕が出る様子。役に立ってくれなかった。


音はともかくとすると、戦闘機シーンは素晴らしく、CGの質の高さもトップレベル!!と言い切れるくらい、美しかった。動きもなめらかで、CGアニメとする中で、見た中では一番キレイかもしれない。実写のカメラワークがあるような撮り方(撮り方というとおかしいけど)で臨場感を出していて、本当に度肝を抜かれてしまった。しかし、人物はアニメーションなんだけれど、質が悪くて(色素も異様に薄い)ギャップがあり残念な感じ。。。非常にもったいないような。

「キルドレ」という特殊な遺伝子を持ったいつまでも子供の人間がメインだけれど、全然子供らしさがなく、「子供」と言われなければ分からないくらいだった。しかも外見だけの話で、中身はジジ・ババに近い、外見だけのもの。矛盾を感じずにはいられなかった。パイロットはほとんど「キルドレ」らしいが、中には何人か人間の「大人の男」も混じっていたけど、外見的にも中身的にも特に際立った違いは見られなかった。もっと明確にするべきところじゃなかったのか?いらないんじゃないか?という箇所はたくさんあった。

「明日死ぬかもしれない人間が大人になる必要があるんでしょうか?」

いつまでも子供の主人公、優一が言うから面白いけれど、普通の奴が言ったらふざけてるなぁと感じる一言。必要あるでしょ、死なない可能性もあるんだから。そして、嫌でも大人になっていくもの・・・。嫌だ嫌だ、大人になる必要なんてないってところが、子供らしくていい発想かもしれないけれど。疑問を投げかける言葉がたくさんちりばめられていて、すごく心の深くに入ってくる。考えている間にも物語は進んでしまうので、消化しないまままた次の問いかけに遭遇する。そういうところは面白かった。

最後まで淡々とした人間像は「いかにも」「わざと」で、そうする必要性があったと思うけれど、流れまで淡々としてるのはどうかと思ってしまった。盛り上がった部分、正直あったかどうかが微妙。あえてあげるなら、機体に黒豹のマークの持ち主・最強の敵であるティーチャーを撃墜しに行く、ラスト部分。あれは見事で、スロー再生してもいいくらいの出来で、鳥肌が立った。ティーチャーを最後まで出さなかったのも、良かったのかもしれない。

この作品は2回観たほうがいい物で、たくさん複線というかヒントがある。一度目は難しくて分からないけれど、分かると納得する対応ばかりで、一度目では分からなかったその人の感情の揺れ動きがなんとなく分かるようになっている。ぜひ2度観て欲しい。

最終的に思うことは、すごくシュールな作品だと思う。人間のようで人間でない、「生かされた人間」。
国 対 国ではない、政策の一つではない(正義 対 正義でない)企業 対 企業の戦争。人間というよりは「人形」で、ただ出撃命令に従うだけ。死ねば終わり。いつもと変わらない日常に対しての問いかけも含んでいるのかもしれないけど、何とも言いようがない複雑な感情だけが残った。監督独特の『自分の作品の客は1万人程でよい』という気持ちが良く伝わってくる。あえて焦燥感を感じさせる、面白い作品だと思った。ちゃんと、エンドロール後まで観ないと、本当のエンディングが観られなかったので、注意が必要かと。



でも個人的に希望を言うと、女の子と犬にもっと魅力と可愛らしさがあればなぁ・・・。犬は、監督の愛犬がモデルらしいけど。
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テーマ:アニメ - ジャンル:映画

アニメーション      | コメント:3 | トラックバック:0
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コメント

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2012-06-07 Thu 13:41 | | [ 編集 ]
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2012-12-01 Sat 17:05 | | [ 編集 ]
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2013-02-07 Thu 09:02 | | [ 編集 ]

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